「温泉って本当に飲んで大丈夫なの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、温泉を飲む「飲泉」は世界各地で古くから親しまれてきました。日本では、日本書紀に『持統天皇の御代に飲泉によって多くの病者を治療した』という記述が残されているほどです。
さらに、ヨーロッパや北欧などでは入浴する文化が少なく「温泉=飲泉」というイメージを持つ人々がほとんどです。

とはいえ、すべての温泉が飲める訳ではありません。「飲泉許可」(各自治体・保健所による)を受けた温泉のみ飲用できます。安心して飲むために、管理の行き届いた飲泉場で湧き出てきたすぐのものを飲むようにしてください。

温泉の飲み方

ゆっくり時間をかけて飲む

一回の飲泉量は、コップ1~2杯程度(100~200㎖)が目安。たっぷりと時間をかけて、少しずつ飲んでください。

おすすめの飲む時間

炭酸泉、重曹泉、食塩泉:朝晩の食事前(30~60分前)
朝起きたときや昼食から数時間経過した休憩時間など空腹の時間に飲むと効果的です。

鉄泉:食後30分以内 (お腹に食物があるときに)
空腹時に飲用すると、胃腸の粘膜を刺激する可能性があります。食後のお茶替わりに飲むと、渋みや苦みなど温泉に含まれる鉱物独特の味わいも感じづらく飲みやすくなります。

新鮮な温泉を飲む

湧出口のお湯を飲む

温泉が噴出している湧出口から出たての新鮮なものを飲むことがベストです。ポットや水筒、ペットボトルなどに入れて時間が経ったお湯は、悪くなっていることもあるので気をつけましょう。