温泉療法とは温泉の成分を体内に取り込むことで症状を改善させる療法です。
飲泉とは
飲泉とは温泉療法*のひとつ。温泉を飲むことで含まれる成分を体内に取り入れ体調を整える療法です。
※医学的見解に基づいた医療法のひとつで、フランス・イタリア・ドイツ・チェコなどでは公的医療保険適用の治療として認められています。
温泉療法
温泉に含まれる成分を体内に取り入れることで、
体調を整え傷や疫病などを改善させる医学
入浴
主に皮膚から成分を吸収する
飲用
主に腸から成分を吸収する
吸入
主に粘膜から成分を吸収する
飲泉で効く適応症の泉質
温泉にはそれぞれ多く含まれる成分によって泉質が異なります。飲泉することで泉質固有の効果を期待できる適応症があります。ここでは適応症毎に飲泉で効く泉質をご紹介します。
- 硫酸塩泉
- 含よう素泉
- 硫黄泉
- 炭酸水素塩泉
- 硫黄泉
- 塩化物泉
- 硫酸塩泉
- 二酸化炭素泉
- 炭酸水素塩泉
- 炭酸水素塩泉
- 塩化物泉
- 硫酸塩泉
- 炭酸水素塩泉
- 含鉄泉
泉質別の特徴と主な適応症
温泉のうちとくに療養に役立つ泉質を持つ温泉を療養泉といいます。療養泉には必ず泉質名がつけられ泉質ごとの適応症があります。泉質の定義、特徴、飲泉の適応症、浴用での代表的な適応症をご紹介します。
溶存成分(ガス成分を除く)1,000mg/kg未満。泉温25℃以上
特徴
アルカリ性単純温泉はpH8.5以上。刺激はマイルド
浴用
自律神経不安定症律神経不安定症、不眠症、うつ状態
陰イオン主成分が塩化物イオン。”熱の湯”
特徴
皮膚に塩分が付着するため、保湿効果・循環効果がある。
飲泉
萎縮性胃炎、便秘
浴用
きりきず、抹消純緩障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
陰イオン主成分が炭酸水素イオン。”美人の湯”
特徴
皮膚の角質を軟化させる作用がある。
飲泉
胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)
浴用
きりきず、抹消循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
陰イオン主成分が硫酸イオン
特徴
飲むことで胆のうを収縮させ、腸のぜん動を活発にする。
飲泉
胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
浴用
きりきず、抹消循環障害、冷え性、鬱状態、皮膚乾燥症
二酸化炭素1,000mg/kg以上含む。入浴すると小さな気泡が身体に付着する。”泡の湯”
特徴
炭酸ガスが皮膚から吸収され、保温効果や循環効果がある。
飲泉
腎臓機能低下
浴用
きりきず、抹消循環障害、冷え性、自律神経不安定症
鉄Ⅱイオン/鉄Ⅲイオン合計20mg/kg以上含む
特徴
空気に触れると、金色に変化する。
飲泉
鉄欠乏症貧血
水素イオン1mg/kg以上含む
特徴
酸性が強いと入浴で皮膚に沁み、口にすると酸味がある。殺菌力が強い。
浴用
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、耐糖能異常(糖尿病)
よう化物イオン10mg/kg以上含む
特徴
非火山性の温泉に多く、放置すると黄色く着色する。飲用で総コレステロールを抑制。
飲泉
高コレステロール血症
※甲状腺機能亢進症の場合は注意!
総硫黄2mg/kg以上含む
特徴
殺菌力が強く、皮膚の細菌やアトピー原因物質を取り除く。
飲泉
耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症
浴用
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿翔
ラドン30×10-10Ci/kg(8.25マッヘ単位)以上含む
特徴
飲泉に含まれる微量の放射能は炎症に効果的
浴用
高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊脊椎炎