私たちの体は約6割が水分
性別や年齢により差はありますが、新生児では体重の約75%、子どもでは約70%、成人では約60~65%、老人では50~55%を水が占めています。
成長に伴い、体にエネルギー(脂肪)を蓄えることで徐々に水分量は減っていきます。
また、高齢になると老化現象により細胞内の水分が減少してしまいます。筋肉が衰えていくのと同様に歳を重ねると起きる現象です。
体の大部分を占める「水分」は、体内で大きな役割を果たす
飲料水などで体内に送り込まれた水分は、腸から吸収され、血液などの「体液」になり全身をグルグルと絶えず循環していきます。
《体液の役割》
- 循環: 酸素や栄養分を身体中に運び、老廃物は体外へ排出する。
- 体温調節:皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して体温を一定に保つ。
- 環境維持:新陳代謝がスムーズに行われるよう、体液の状態を一定に保つ。
これほど重要な活動をする「体液」の源となる「水分」。
食事内容と同じようにしっかり意識して取り入れることで、身体の質は大きく変化していくでしょう。
飲んだ水は1分で脳と生殖器へ
動物実験によって、飲んだ水が1分以内に脳と生殖器に達することが確かめられています。脳をはじめ、睾丸や卵巣・子宮など生命維持において重要な機能を果たす器官に水は真っ先に届きます。その後、心臓などの内臓組織を通り、約10分後に皮膚へ到達していきます。
体にいい水を飲めば、それが体の重要な部分をつくってくれる。