木曽山脈西部の山間にひっそりと佇む釜沼温泉大喜泉。その歴史は天保2年(1831年)からと、200年近くにわたる。
ここは、わずか5室限定の小さな宿だが、県外にも多くの常連客をもつ。家族でゆっくり身体を整えようと温泉療養を目的に宿泊する人ばかりだ。
温泉療養士のいる宿
そのはじまりは、かつての宿主・田口修さん。温泉の保護や適正な利用法などを推進するため、長野県の温泉協会として「温泉療養士」制度の設立者のひとりでもある。利用客の体調に合わせて正しい飲用や入浴の方法を丁寧に教えてくれた。
現在は、その孫にあたる田口さんが若旦那として祖父から受け継いだ想いや知識の伝授に加え、インターネットを活用した情報発信や商品開発など幅広く活動している。
浴室には、約13度と冷たい源泉と加温した大きな浴槽の2種が並ぶ。
オススメの入浴法は、交互に2回ずつ浸かり15分であがることだと若旦那。
温度差で血流がよくなり新陳代謝が促進され、温泉の効果がより身体に浸透しやすくなる。
温泉水と共にいただける、旬の食材を利用した薬膳料理
温泉だけではなく、地元の山菜や無農薬野菜を中心に、旬の食材を利用した薬膳料理をいただけるのも魅力。食事中も自由に温泉を飲めるよう、もちろん食堂脇にも温泉が常備されている。
ロビーに常設された飲泉コーナー近くには、全国から飲泉により体質改善を実感された人々からの御礼状がたくさんのファイルに綴じられており、飲泉の力だけでなくこの宿への想いに胸があたたかくなる。
温泉情報
釜沼温泉
含二酸化炭素-カルシウム・マグネシウム
炭酸水素塩泉(低張性・弱酸性・冷鉱泉)
6
源泉温度 | 12.5℃ |
湧出量 | 5~10L/分(自然湧出) |
分析年度 | H.15 |
温泉の利用状況 | 加水:× 加温:○ 循環:○ 入浴剤:× 消毒:× かけ流し:△(一部放流循環併用型) |
温泉の特徴 | 色:薄黄緑色 香り:鉄臭、金気臭 湯肌:ヌクヌク系 飲泉:あり 給湯方法:自家源泉 |
期待できる効果
貧血・便秘・糖尿病・通風・肝臓病・慢性消化器疾患・アレルギー性疾患
皮膚病・やけど・切り傷・動脈硬化・高血圧・神経痛
温泉宿情報
釜沼温泉 大喜泉
〒397-0101 長野県木曽郡木曽町三岳10869
TEL:0264-46-2155 / FAX:0264-46-2155
URL:http://daikisen.com/
[日帰り入浴]
営業時間:13:00~16:00(時期によって変更あり)
ご利用料金:大人700円 / 子供500円
定休日:火、水(水曜は宿泊のみ)/ その他
※臨時休業になる場合がございます。